分人主義 (ブンジンシュギ)
-社会 -2009年11月5日 |
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| 作家の平野啓一郎が長編SF小説『ドーン』の中で提言した概念。状況や相手によって異なる「自分」になるというもの。その場限りの仮面をかぶる「キャラの使い分け」や「多重人格」とは異なり、相手に対応して自分自身にいくつかの性格が登場してくるということを意味している。『ドーン』は2030年代のアメリカを舞台にした物語であり、人類初の火星着陸を果たしたロケットの中で、女性飛行士が懐妊してしまった秘事を中核に物語は進んでいく。女性飛行士が共和党の副大統領の娘だったためにスキャンダルに発展していき、選挙では単純な二元論を唱える共和党に対し、多様化を旗印とする民主党が「分人主義」を訴え争点となっている。平野は「閉ざされた共同体では一人の個人で通用したけれども、都市化やネット社会化によって人はバラバラな顔をもち、場に応じて自己を調整する能力が求められる。これまで人格が変わることはネガティブに思われてきたが、肯定した方が楽になる」と述べている。 |
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