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1(格助)
[1]連体修飾語を作る。
(ア)後続する名詞との所有・所在・所属・行為者などの関係を表す。

私―本

空―星

学校―先生

偉人―業績
(イ)性質・状態・材料などを表して下に続ける。

花―都

紫―糸

急―話
(ウ)人間・数量・位置・論理などについての関係を表す。

社会悪―問題

大臣―身辺
(エ)同格の関係を表す。現代語では「ところの」「との」の形をとることがある。
(a)

政治家―山下氏

よろしくと―おことば
(b)

ビール―冷やしたの

ある荒夷(えびす)―、恐しげなるが〔出典: 徒然 142〕
(オ)動作性名詞に付いて、その動作・作用の主が後ろの名詞であることを表す。

操業中―漁船

ご賛成―方
(カ)後ろの動作性名詞が表す動作・作用の主体・対象であることを表す。

彼―援助で助かる

酒―飲みたさをこらえる
(キ)「ごとし」「ようだ」「こと」などを続いて言って、実質・内容を表す。

リンゴ―ように赤い

よって件(くだん)―ごとし
[2]従属句の主格・対象語格を表す。

ぼく―読んだ本

お酒―飲みたい人

折節―移りかはるこそ、ものごとに哀なれ〔出典: 徒然 19〕
[3](序詞などで用いて)「のように」の意味で、下の用言にかかる。

青山を横ぎる雲―いちしろく我と笑まして人に知らゆな〔出典: 万葉 688〕
[4]叙述を途中で言いさして、後に続ける。

門出したる所は、めぐりなどもなくて、かりそめの茅屋―、しとみなどもなし〔出典: 更級〕
2(準体助)
「のもの」など、名詞に準ずる意味に用いられる。
[1]名詞に付いて、「のもの」の意を表す。

ぼく―がない

こっち―がいい

草の花は、なでしこ。唐―はさらなり。大和―もいとめでたし〔出典: 枕草子 67〕
[2]活用語の連体形に付いて、その活用語を体言と同じ資格にする。

リンゴは赤い―がいい

行く―はだれだ
[3](「のだ」「のです」「のだろう」などの形で)確信的な断定・推定を表す。

ついに失敗した―である

君がやった―だ
3(並立助)
用言その他の語に付いて、物事をいくつも並べあげる場合に用いる。

なん―か―とうるさいぞ

貸す―貸さない―とさんざんにもめた

神仙伝―列仙伝―神仙通鑑―なんどと言うたぞ〔出典: 史記抄 10〕
4(終助)
[1](下降調のイントネーションを伴って)断定の意を表す。

お金、使っちゃった―

だめだった―
[2](上昇調のイントネーションを伴って)質問の意を表す。「のか」の形をとることもある。

だれがした―

ねえ、くれない―
[3]念を押す気持ちを表す。「のよ」「のね」などの形をとることもある。

道草しないで帰る―よ

ふうん、ほんとうだった―
[4](強いイントネーションを伴って)命令の意を表す。

さあ、早く寝る―

だまって歩く―
〔補説〕 上代からの語。(1)語や文節を結び付け、連体修飾語を作る(1 [1] )のが本来の用法。(2)21 から派生したものであるが、[1] の用法はすでに上代からみられる。(3)3 は中世以降の用法。(4)42 [2] から派生したもので、近世以降の用法。(5)1 [4] は、断定の助動詞の連用形とする説もある
[ 大辞林 提供:三省堂 ]

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