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1(格助)
[1]動作・作用の相手・共同者を表す。

先生―話す

友人―会社をつくる
[2]比較の基準を表す。

考え方が君―違う

以前―同じ要領です
[3]動作・作用などの帰結・結果を表す。

学生―なる

名を一郎―改める
[4]動作・作用・状態の内容を表す。

開催地は東京―決まった

出かけよう―したら雨になった

インフレは必至―考えられる

師―仰ぐ人
[5]動作・状態の様子を表す。

きっぱり―あきらめる

ぐらぐら―揺れる

あふれた水が道路を川―流れる

貴公子然―すます

意外―いい出来だ
[6]量的な限度を表す。少ない量をあげて、打ち消しの形をとる。

この食料では三日―もつまい

五分―待てない
[7]心理的な状態を指し示す。「と思って」の意。

早く行こう―先を急ぐ
[8]引用語句であることを表す。

『性は善なり』―孟子にもあるよ
[9](「とする」「として」の形で)状態を形容する。

はっ―して目がさめた

じっ―している
[10]「…と…」の形で、同一の動詞を重ね意味を強める。現代語では限られた言い方としてしか用いられない。

あり―あらゆる人

生き―し生ける者
[11]「…となく…となく」の形で慣用的に用いる。

夜―なく昼―なく
2(並立助)
体言またはそれに準ずる語に付いて、二つまたはそれ以上のものを並べあげるのに用いる。

君―ぼく―は親友だ

犬―猫を飼う
3(接助)
活用語の終止形に接続する。
[1]二つの動作・作用が同時に行われることを表す。

家にはいる―、プーンといいにおいがしてきた

庭に出る―、犬がとんできた
[2]同じ主体の動作・作用が引き続いて起こることを表す。

電車を降りる―、ホームをかけだした

机に本を置く―、すぐ出て行った
[3]次に起こる動作・作用のきっかけを表す。

話が始まる―、あたりは静かになった

山を見る―、友人のことが思い出される
[4]ある条件が備わると、いつも同じことが起こるということを表す。

夏休みになる―、海は海水浴客でにぎわう

猫がいなくなる―、鼠がふえる
[5]前後の関係が、いわば順当に起こりうるような場合の前件を表す。

姿を見られる―面倒だから、隠れよう

お酒は適量に飲む―いい
[6]次の発言の前置きを表す。

はっきり言う―、それは不可能だ

この場合です―、お値段が高くなります
[7](「う・よう」「まい」などの語に続いて)予想に反する事態が起こることを表す。この逆接の条件を表す用法は現代語ではごく限られた言い方にしか用いられない。

行こう―行くまい―ぼくの勝手だ

なにをしよう―、いいじゃないか
〔補説〕 (1)格助詞および並立助詞の「と」は上代からの語。「梯立ての倉梯山は嶮しけど妹―登れば嶮しくもあらず/古事記(下)」「うちなびく春の柳―我がやどの梅の花―をいかにか別かむ/万葉 826」(2)接続助詞の「と」は中古以降の語。中古には、仮定の逆接条件を表した。「嵐のみ吹くめるやどに花すすき穂に出でたり―かひやなからむ/蜻蛉(上)」中世後期から近世へかけて、順接条件を表すものが見られるようになり、現代に及ぶ。「私の留守になる―、酒ばかり飲うで/狂言・吃(虎寛本)」「てんがうも事による、重ねてしやる―かか様にいふぞや/浄瑠璃・阿波の鳴門」
[ 大辞林 提供:三省堂 ]

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